ケアリイ・モスマン先生はカメハメハ高校マウイ・キャンパスでビジネス・リーダーシップを教えています。彼は検事でしたが、何度も同じ犯罪を繰り返す若者をいくら罰しても手遅れ、それなら青少年期に正しい道に導いてやることが大切だと痛感し、職業を変えたという人物です。私たちのコミュニティーに貢献していただいた先生は賞賛に値します。
ホノルル・フェスティバル財団はこのモスマン先生にインタビューをする機会を得ました。 下記がその内容です。
第5回のマウイ御輿コンテストへ応募するにはどのような手続きと期間的経緯がありましたか? 通知を受け取ってすぐに日本語クラス1(それぞれに15人の生徒がいる2クラス)の生徒にホノルル・フェスティバルの理解を深めさせるためフェスティバルのビデオを見せました。 ほとんどの生徒はフェスティバルのことを良く知りませんでしたので。次に御輿の説明をしました。それから今年のテーマにそってアイディアのブレインストーミングをしたのです。 テーマがあるというのは素晴らしいことです。生徒に2週間考えて仲間とも話し合いなさいと指示しました。それからグループを再編成して、各自に御輿の(イラスト・コピーを配りました。)そして、デザインとその意味の短い説明を描かせました。 デサインは日本語クラス1の2クラスに発表させ、それから生徒による投票です。一番投票の多かったデザインを選び皆でアイディアを出し合いながら、気に入ったデザインに一同で合意しました。これはチーム全体の努力です。
今年のサブテーマ“海は文化をつなぐ”をテーマに話し合いをなさった時に出たアイデイアには、どのようなものがありましたか? 生徒たちはみな環太平洋の出身ですから彼らの文化を取り入れたいと考えました。カメハメハ高校の生徒はハワイ、フィジー、タヒチ、サモア、トンガ、中国、フィリピンそして日本の血筋です。私たちのデザインはこのアイディアをうまく表現しています。
日本語と日本の文化を教える上で、生徒さんたちが一番聞きたがっていることはなんですか? うちの学生は毎日制服を着ないといけないので、制服みたいに決められていないことなら何でも大好きなんですよ。昨年の秋の休みに何人かの生徒を引率して日本に行った時も、伝統的な日本文化にも興味を示しましたが、日本のモダンなテクノロジーとかファッションにもっと惹かれていたようです。人気DJがクリエートしたという“Bathing Ape”という人気ブランドの洋服とか、漫画とかアニメとか大好きで、”立ち読み“までしました。
過去のフェスティバルでコンテストに応募して優勝しホノルル・フェステイバルを体験した生徒たちはどのような感想を持ちましたでしょうか? ホノルルに行くこととパレードを大いに楽しみました。今回も他のクラスの生徒や以前の優勝チームの連中も行きたがっています。多くの生徒が参加し、パレードに参加し大勢の観客に誇りを持って優勝御輿を披露するという、新しい体験をするのですから。
ホノルル・フェスティバルに参加することで生徒はなにを得ると思いますか。
最高の経験をします。なんたって、グランド・パレードですよ!あの興奮と声高く叫ぶワッショイは忘れがたい経験です。マウイに戻ってからは生徒たちの学びのモチベーションがアップして、多くの生徒は選択科目の日本3とか5に進みます。
先生は元検事で、青少年を正しい道に導き実りある人生を送る手助けをするためにキャリアを変えたと伺いましたが、その部分をもう少し詳しくお聞かせください。 ユタ州のブリガム・ヤング大学で法律を勉強し、ロスのデロイット&トゥーシェで1999年から2001年まで勤めました。それからマウイに戻り、裁判官シャックリー・ラフェットの元で事務をとり、それから検事として働きました。私は以前から教育に興味があり、法科の単位のインターンシップは法律事務所ではなくBYUで受けました。検事として犯罪を犯したマウイの若者を毎日見ていましたが、多くは私のようなハワイアンで高校中退で教育に欠けた者たちでした。教育を受けないとどういう結果になるかということをまじまじと見たのです。ハワイアンの手助けが出来るチャンスはカメハメハ高校マウイ・キャンパスの開校とともにやってきました。私のゴールは青少年を法律で裁かれることのないようにすることなのです。
検事時代を懐かしく思いますか?
はい、商法を教えるときなどは特に。でも、私はビジネスや法律、マーケティングや国際学などを教えることを楽しんでいます。とても面白いですよ。昨年私たちはまねごとの裁判で2位に入りました。
生徒さんたちはこの3月にホノルル・フェスティバル参加のためにホノルルに来るのを楽しみにしていると思いますが、なにかプランはありますか?
飛行機に乗ること、ホテルに泊まること、ホテルのプールで泳ぐこと、ザ・バスでアラモアナ・ショッピング・センターに行くことなどですね。(マウイはつい最近公の交通機関が設置されたばかりです。)
真の勝者の如く語るケアリイと生徒さんを第14回ホノルル・フェスティバルにお迎えするのを財団は心から楽しみにしています。