アキバは秋葉原の略語、アキバ系は文字通り「秋葉原スタイル」というような意味でエレクトロニクス電気街、漫画やアニメ関連の商品などの「オタク」文化の聖地、東京の秋葉原を指しています。「オタク」とは英語でいうところのギーク、ナードなどで、漫画やテレビゲームに関して極めて詳しい人のことです。
オタクは主に20代から30代の男性で秋葉原に出没しつつ、ハイテクとアニメ漫画に傾倒する、日本の一般的な社会とはちょっと外れた独特なライフスタイルを持っています。彼らは秋葉原で仲間と合流し、10代~20代の若くて可愛いタレント・アイドルの追っかけをしたりします。
2005年に公開された日本映画「電車男」はオタク文化を完璧に描いた例といえます。この映画は日本最大のインターネット・掲示板サイト2チャンネル上で公開さた実話に基づいていると言われていますが、電車で出会ったオタクと美人のラブストーリーなのです。酔っ払いが電車で女性に絡んでいるのを主人公のオタクが助けます、それがきっかけでふたりはデートをするようになるのです。「電車男」は普通に生きたいけれど恥ずかしがりで彼女も作れず、ネット以外では心をオープン出来ない日本人のナイスガイ・オタクの典型的な姿です。主人公のオタクは人生で始めて人を助けるということをした結果、救われた美人にとても感謝されます。
さらに別れる前にお礼に何か送りたいからと住所を聞かれ、驚きます。帰ってからオタクはネットのスレッド仲間にそれを打ち明け、そこから電車男というニックネームが生まれるのですが、やがて彼女からギフトが届きます。サイト仲間が連絡してデイトに誘えとけしかけますが、オタクはデートなど一度もしたことがないので、どんなレストランに連れて行けばいいのか、なにを着たらいいのか。。仲間に相談します。
電車男はようやく自分の殻を打ち破り数ヵ月後、彼女に愛の告白をします。彼女も同じ気持ちでいることを知り電車男はネット上で仲間と喜びを分かち合い、喜びの輪は一気にインターネットを通して伝わっていきます。電車男はとても微笑ましいストーリーです。この映画の人気と主人公のポジティブなイメージがオタクの暗いイメージを払拭し、社会的にオタク趣味が受け入れられることに繋がりました。
第14回ホノルル・フェスティバルでパフォーマンスを披露するアニメやゲームの 声優兼歌手の桃井はるこがアキバ系オタクに人気があるのも不思議ではありません。はるこファンはハワイにもいます、ハワイ在住でアニメや漫画にはまっている人もたくさんいるのです。その証拠に毎年行われるカワイ・コンというアニメ・イベントには3000人ものファンが集合し、コンサートやパネル・ディスカッション、ビデオ・ゲーム、コスプレ、そしてカラオケなどを楽しんでいます。次回のカワイ・コン・コンベンションは来月4月18日から20日までハワイ・コンベンション・センターにて行われます。