火を吹く大蛇、大蛇山が九州(の福岡県)からやってまいります。
夏の大蛇山祭りでは千年を遡る伝説を祀り40万人の人出で賑わいます。毎年7月、大蛇の山車は大勢の引き手に引かれて大通りを練り歩くのです。民話によると大蛇は農地を潤し、子供の健康を守る水の神と言われています。

ホノルル・フェスティバルはこの高さ20フィート全長33フィートの巨大な大蛇をグランドパレードでフィーチャーいたします。75人以上の引き手と鉦太鼓のお囃子や踊り子が盛り上げる中、大蛇の噴出す花火がワイキキの夜空を照らし出します。ホノルル大蛇山のエネルギーとエキサイトメントに満ち溢れる必見のパフォーマンスです。

ホノルル・フェスティバルは過去14年間、親善と文化交流を推進してまいりました。この使命は再びホノルル大蛇山がグランドパレードに登場するに当たりその力が試されることになるのです。ボランティアは約25名が九州から、そして50名以上のホノルル福岡県人会メンバー(120名以上の福岡出身者の子孫であるメンバーを擁するアソシエーション)とハワイ大学日本クラブという顔ぶれ。このプロジェクトを率いるのはリチャード・ヤスコウチ氏、2004年からハワイ福岡県人会で活発に活動しているメンバーです。彼をインタビューしました。

パレード前の練習風景

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リチャード・ヤスコウチ氏の父親は50年以上もハワイ島の福岡県人会のメンバーでした。このことを彼は、2004年に従兄弟から誘われて県人会の集い行ってみるまで知りませんでした。彼と大蛇山の出会いは2004年の3月でした、ホノルル・フェスティバルのために火を吐くドラゴンの頭を組み立てる手伝いを頼まれたのです。グランドパレードのリハーサルで、彼は鉦の叩き方や太鼓の叩き方も教えて貰いました。リチャードはホノルル・フェスティバルに大蛇山の伝統を継承し、ハワイのボランティアーで祭りをするという壮大なプロジェクトに大変感銘を受け、彼の県人会がその仕事の依頼を受けた時、リーダーとしてこれに挑戦したのです。グランドパレードでハワイからのボランティアーが主な役目を担当するのは今年が初めてです。福岡県人会とハワイ大学ジャパン・クラブ、そしてルーズベルト高校からのボランティアーが中心となった地元のコミュニティーが大蛇山の山車を引いていくのです。 

フェスティバルのグランドパレード直前。ボランティアも集まり、大蛇山は組み立て作業に入ります。

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一番の問題点は何かと聞かれて、リチャードは「私が一番気にかけているのは観客の安全です。大蛇山は1.5トンあり、30人のボランティアーが前から引いて行きます。木で出来たブレーキを使うのですが、これは手作業です。20人以上が大蛇山の山車の上に乗ってお囃子を担当します、そして山車の屋根の上から花火を打つのです。パフォーマーと観客の安全はホノルル市郡の消防署員の責任になります。」

リチャードのゴールは、将来、ホノルル・フェスティバルにおいて大蛇山を継承していくために、ジュニア福岡県人会(35-55歳まで)のメンバーを、山車を引っ張る中心母体にすることだそうです。ホノルル・フェスティバル財団は彼と県人会の成功を祈念しています。
皆様、どうぞ3月16日の日曜日、グランドパレードにお越しになり、ホノルル大蛇山がカラカウア大通りを練り歩くのを応援してください。

本番パレードでは大蛇山が火(花火を吹き大盛り上がり。

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