モモーイに続け!日本の誇るアニメ文化(秋葉原文化)を海外へ!
これまでのホノルル・フェスティバルでは、その国の伝統文化や伝統芸能を伝えてくださる団体の皆さんが数多く参加してくださいました。そんな中、“日本が誇る文化の一つ「アニメ」文化を世界に!”と、アニメの声優でもあり、自ら企画・作曲まで手がける歌手としても活躍している桃井はるこさんがファンと共に日本からホノルル・フェスティバルへかけつけてくれました。
桃井はるこさんは、幼い頃からアニメやゲームが好きで、高校生の頃からインターネットの世界でアニメに関するのコラムを書いていたそうです。
その後、テレビやラジオで司会をしたり、自らモバイルアイドルなどをプロデュースしたり、楽曲を提供するということも行ってきました。もちろん、自らのCDやDVDもリリースしていて、日本や世界で開催される「アニメエキスポ」にも出演しています。
ファンの間では「モモーイ」で知られる桃井はるこさん。彼女のファンは「モモイスト」と呼ばれ、日本にとどまらず、アメリカ本土にも「モモイスト」がいます。今回、「ハワイにモモーイが来る!」とあって、カリフォルニアからケントさん率いる4人組のファンの方がハワイにかけつけました。ケントさんは、1998年にインターネットでモモーイと出会い、すぐに彼女の虜になったとか。それ以来ずっとイベントやコンサートには足を運んでいるそうです。
今回のホノルル・フェスティバルにあたって、日本とアメリカにいるファンの方たちは、「モモーイを知らない人々にも知ってもらおう!」と桃井はるこさんの紹介と歌うと予想される曲の歌詞にローマ字をふった英語の冊子やサイリューム(ケミカルライト)を用意しました。実はその背景には、フェスティバル前からインターネット(ブログなど)を通して「冊子をハワイの地元の人に配ろう!」などと話し合っていたのでした。
ホノルル・フェスティバルでのモモーイのパフォーマンスの成功を祈って、日本のファンとアメリカや世界のファンの間では、すでに異文化交流が行われていたんですね。
3月15日(土) :パフォーマンスステージ1日目
桃井はるこさんと日本からの20人の強力ファンがハワイコンベンションセンターを一瞬のうちに秋葉原色に染めました。
一曲目からパワー全開で歌うモモーイにファンたちはステージ前に2列に並んで 「HALKO MOMOI 14th Annual Honolulu Festival Mar 15・16 2008」とプリントされたオリジナルステッカーが貼られたサイリューム(ケミカルライト)を左右に揺らしながら曲にあわせて絶叫。モモーイのノリの良いテンポの曲とファンの絶妙の掛け声と踊り(ヲタ芸)に会場も次第にヒートアップ。
ハワイに住んで25年という女性ジャッキー・イナダさんは「モモーイはストロング・ボイスで広々したハワイ・コンベンションセンターのステージにとても合っているわね。曲も新しい感じで好き!」とお孫さんほど年の離れたモモーイの曲に合わせて一緒になって踊っていました。
ライブの後にはサイン会が行われ、長蛇の列となりました。強力なパフォーマンスで心をしっかり捕らえたモモーイは ”I can’t speak English.” と言いながらも続々とやってくるアメリカ人たちと心と心の交流を行っていました。モモーイとファンが一体になったステージは、「アニメパワー」と言うだけにはとどまらないライブパフォーマンスで、まさにサブカルチャーというひとつの日本文化が海を越えてハワイ・アメリカに伝わった瞬間でした。
3月16日(日) :パフォーマンスステージ 2日目
モモーイのパフォーマンス2日目は、1日目以上に更なる盛り上がりをみせました。モモーイ・ファンは、観客の席の通路に並んでモモーイと一緒に踊り、そのファンの皆さんをお手本に地元ハワイの子供から大人まで、更には年配の方までもが配られたサイリュームを見よう見まねで振り、彼女の歌にノリながら楽しんでいました。
あるアメリカ人の年配の方は、モモーイのセーラー服とルーズソックスが珍しかったようで、近くにいた日本からの観客の方に「あれはなに?」と聞いている姿も見かけました。日本の若い世代のブームや流行を初めて見たアメリカ人たちにとって、とても興味深いものだったようです。
ステージも終わりに近づいた頃、モモーイがファンをステージ上に呼んで一緒に踊る一幕もありました。ファンたちの見事に揃ったダンスは、日本で「ヲタ芸」と呼ばれるにふさわしく、本当にすばらしい完成されたパフォーマンスでした。アイドルやアニメの世界では、オタクたちの存在が欠かせないものだと実感・・・。ファンの中には頭に「モモイ」という文字を残して髪をそっている強烈的な人もいて、彼女にかけるファンの皆さんの情熱に、ものすごいものを感じました。
会場には、モモーイを始めて知ったというお客さんもいましたが、彼女の世界が少しずつ、アニメファンでなかった人たちにも届いているようでした。
1日目だけに予定されていたサイン会でしたが、観客の盛り上がりにより、急遽2日目にも行われることになりました。サイン会場に用意されたテーブルの周りには、モモーイにサインをもらおうとすぐに人だかりができました。その中には、ハワイのアニメファンのコミュニティ Kawaii-Kon からのアニメファンもいました。
多くの熱狂ファンに囲まれ、終始笑顔を絶やさず、一緒に写真を撮ったり、握手をする桃井はるこさん。モモーイは、いつもファンへの心配りを忘れない素晴らしい方でした。
今回、桃井はるこさんは、ホノルル・フェスティバルに新しい風を運んでくれました。「アニメ文化」は今や世界的なもので、特に日本から生まれるアニメ文化は、高い評価を受けながら世界に広がっています。現代の日本のアニメ文化を象徴するモモーイのような人たちをハワイをはじめとする海外の方に知っていただくということも、異文化交流の一つだと感じました。
日本から生まれるアニメキャラクターたちがステージやパレードに登場し、世界中の人々と交流している姿が待ち遠しいです!近い将来、アメリカや環太平洋のアニメキャラクターたちも参加して、キャラクター同士の交流なんていうものも見れるかもしれませんね!