第14回ホノルル・フェスティバルではオアフ在住の著名なキルト作家セラオ氏が主宰するポアカラニ&Co.,に焦点をあてます。2008年3月15日と16日、ハワイ・コンベンション・センターにてポアカラニ&Co.,の生徒たちが作成した60点以上のキルトの展示会を行います。キルトのデモンストレーションやワークショップもプログラムの一環として行われます。
ハワイアンキルトは約200年前から、多くのハワイ人の家族で曾祖母から祖母へと美しい家宝として伝えられてきました。近来ではその人気がまた盛り返し、日本人の女性のお気に入りの趣味にもなってきました。ハワイのアートとクラフトは20数年前にフラが日本に紹介されて以来、日本に根を下ろしてきました。手先で物を作ることを楽しむ日本人がハワイアン・キルトを好むのは自然な流れといえましょう。ホノルル・フェスティバルではポアカラニのジョンとシシー・セラノの作品を皆様にご紹介いたします。彼らは作品及びその知識を地元、または海外のハワイアンキルトファンと分かち合うことを楽しみにしています。 ハワイアンキルトの歴史は1800年初頭、ヨーロッパ人渡来の頃にさかのぼります。この頃、ハワイアンはすでに桑の木の皮で被服や寝具を作っていました。これはタパと呼ばれる技法で、木の皮を叩きシート状に引き伸ばしカラフルな飾りを染め込みます、これが現在知られているハワイアンキルトの原点でした。スティッチ技術はヨーロッパ人から初めて紹介されました。それから通商が盛んになり、中国から生地が入り込むようになり、パッチパワークが宣教師たちによってハワイアンに紹介されました。
ハワイアンの女性達がパッチワークの技術と独自のアップリケ技術を使って独特のキルティングを創り出したと推測されています。一枚の生地からデザインを切り出し、それをもう一枚の対照的な生地にアップリケで縫い込んでいくという技法は19世紀中ごろにハワイで見られるようになりました。ハワイは美しい花や植物、伝説に恵まれており、キルトのデザインによく使われます。
ハワイアンキルト作家は自分たちの作品とデザインをとても誇りに思っています。ひとつひとつ創造されるキルトには目的があります。キルトは出来事と思い出の物語を語りかけるのです。
今日のキルト作家はデザインを積極的にシェアします、しかし、やはりキルトのデザインや名前はキルト作家にとってとても個人的な思い入れのあるものです。ハワイは美しい花、植物、伝説に恵まれ、これらがキルトのデザインの題材として使われます。これこそがハワイアンキルトを他の種類のキルトに比べ非常にユニークな存在にしている理由でもあります。ハワイアンキルトの人気がどんどん高くなっている秘密はここにあるのです。
ホノルル・フェスティバル財団はPoakalani & Co主催のキルト教室に参加することを皆様にお勧めいたします。ポアカラニCo.,の詳細はwww.poakalani.comで、ご覧いただけます。