ホノルル・フェスティバル15日(土)と16日(日)の2日間、ハワイ・コンベンション・センターにてクラフト・フェアが開催されました。
クラフトフェアには、日本と地元ハワイから様々なクラフトブースや体験ブースが大集合。ハワイ・コンベンション・センター会場の約 2/3の広いスペースにブースが並びました。お昼頃には訪れる人も増え、行き来するのも大変なほど賑わうこともありました。
クラフトのお店の中でも、人気があったのは、手作りクッキーやナチュラルソープ、フラ用品、バッグやアクセサリーなどの正真正銘 “メイドイン・ハワイ” の商品。オアフ島だけでなく他島からのお店も出店しており、訪れていた旅行者の方にとっては、それらのお店のオリジナル商品がメイドインハワイの良いお土産になるとあって、人気があったようです。
また、集まったお店の中には、アロハスタジアムのフリーマーケットなどにも出店し、地元ハワイの人に親しまれているお店もありました。オアフ島のウクレレブランドのひとつであるタンギ・ウクレレのブースでは、タンギ・ウクレレの製作者でもあり、ウクレレ・プレーヤーでもあるタンギ・トゥーリーさんが実際にブースに来て、ウクレレ音を聞かせてくれました。
クラフトフェアには、お店の他にクラフト作りや日本の伝統アートなどを体験できるブースもありました。日本のてまり作りや折り紙、書道、絵手紙作り、生け花などの日本の伝統芸術に実際に触れ、体験し、時間を忘れて大人も子供も一緒になって楽しんでいるようでした。
日本からのクラフターの皆さんの中には英語が苦手という方もいらっしゃいましたが、身振り手振りと簡単な単語で、しっかり説明していることや気持ちが伝わっているようでした。「知ってもらいたい」という気持ちと「知りたい」という気持ちが言葉を越えてお互いの通じ合う力になっていたのでしょう。
そうして作品が出来上がった時には、心から一緒に喜び合い、作品を作った方がそれを大切そうに持ち帰る姿は本当にうれしそうで、見ているだけで幸せな気持ちになりました。
こうして毎年、ホノルル・フェスティバルのクラフトフェアでは、日系ハワイアンの人たちには自分達のルーツである日本の文化を、欧米の方々には異文化としての日本の文化を紹介し、言葉を越えた文化交流が行われているのです。
茶 道
15日(土)、16日(日)の両日、ハワイ・コンベンションセンターにて行われた茶道のデモンストレーション。畳でできたステージには、茶室らしく掛け軸とお花が飾られた床の間が作られ、着物姿でのお茶会が開かれました。 同時にクラフトフェアやパフォーマンスが賑やかに行われているハワイ・コンベンションセンター会場の一角だったにも関わらず、このお茶会の開かれている場所には、お茶を点てるゆっくりとした動きから生まれるゆったりとした時間が流れ、静けささえ感じられました。 お点前の(お茶を点てている)間、会場の座っている人達にもお茶とお菓子がふるまわれました。お菓子がクッキーというところがユニークですが、それがかえって欧米の皆さんには親しみやすくお茶会の雰囲気を体験していただけたのではないかと思います。ふるまわれたお茶が珍しかったのか、飲む前に、片手にお茶、片手にカメラで写真を撮る人も多くいらっしゃいました。