ワイキキ周辺の4箇所で繰り広げられた数々のパフォーマンス・ステージ。参加パフォーマーの皆さん達がそれぞれのステージを回って、多くの皆さんに楽しんでいただきました。
迫力あるパフォーマンス、心和むパフォーマンス、そして観客の皆さんと一緒になって踊るパフォーマンスなど、見逃してしまったステージを一挙公開。
来年はどこのステージにどんなパフォーマーがやってくるか今から楽しみです!
ハワイ・コンベンション・センター(HCC)
毎年、最も広いステージが用意されるのが、アラモアナにある巨大なハワイ・コンベンション・センター(HCC)。椅子に座って、じっくりとパフォーマンスが見れることもあり、年配の方が多く訪れていました。
15日(土)の最初のステージを飾ったのは、今やフェスティバルの人気パフォーマーの一つで、楽しみにしている方も多い、須賀連の皆さん。全身から溢れ出るエナジーに圧倒され、不思議なエネルギーが伝わってきました。
「草地踊り保存会」の皆さんによる地元大分の伝統の踊りと「和楽・洋楽の枠を越えて芸を楽しみ、広げたい」という東京の「楽芸社」の皆さんの琴の演技を見ていたカナダからお越しのアート・ハルヴォルセンさん夫婦は、日本に3回訪れたことがあり、その時のことを思い出すと目を細めて日本を懐かしんでいらっしゃいました。
また、ハワイ在住 1年のエリ・マウロさんは、日本にいても見れない日本各地のお祭りを観ることができてうれしいと、日本からお越しのお母様と一緒に楽しんでいらっしゃいました。彼女自身は、昨年のホノルル・フェスティバルも見に来てくださったとのこと。昨年よりどんどん大きくなっているとフェスティバルの成長を感じるとのことでした。
ハワイ・コンベンションセンターでは15日(土)、16日(日)の2日間で、合計24つのグループのパフォーマンスが披露されました。16日、その最後を飾ったのは、ファンの皆さんと一緒に日本からやって来た桃井はるこさんのステージ「モモーイと楽しむホノルル・フェスティバル」。ファンの皆さんをステージに呼んで一緒に歌って、踊って大いに盛り上がって幕を閉じたのでした。
アラモアナ・センター
ショッピングに多くの人が集まるホノルル最大のショッピングセンター「アラモアナ・センター」のちょうど中央にある会場となるステージがあります。この会場のいい所は、パフォーマーと観客の皆さんとの距離が近いことです。パフォーマーによっては、ステージだけでなく、ステージ下のスペースまでも使ってパフォーマンスが行われます。
今年2008年のホノルル・フェスティバルに初めて参加された福岡からの城島龍神太鼓の皆さん。打ち鳴らす太鼓の音がセンター内に響き渡り、あっという間に多くの人が集まりました。太鼓の音の振動が体の芯まで揺さぶり、その迫力は国を越えて観客の皆さんに感動を与えてくれました。
城島龍神太鼓の皆さんにとっても、ホノルル・フェスティバルが海外初のパフォーマンス。日本ではステージで披露するような機会がないということで、とてもいい刺激をもらったと喜んでくださいました。
また、京都の立命館大学の dig up treasure の皆さんは、フェスティバルでは初めてのダブルダッチのグループ。「海外にもダブルダッチを広めたい!」と参加してくれました。ダンス系の音楽に合わせて2本の縄をたくみに回し、その間をファンキーに踊りながら飛び跳ねる技が決まるたびにアラモアナの大勢の観客の皆さんから大きな歓声と拍手を受け、会場もすごい盛り上がりをみせました。 「昨日より良くできたし、満足!楽しかったのひとことに尽きる!!」とメンバーのTomokoさん。スプリング・ブレイク(春休み)でアリゾナから遊びに来た Kanily さんは「こんなん初めて見た。すごいエナジーがあって、みんなのフォーメーションがかっこいい!また見たい!」と絶賛でした。
ホノルル・フェスティバルの特徴は、日本からだけでなく、国際色豊かな出演者がいるところ。「チュム サ ラン」をはじめとする韓国舞踊団の皆さんは、淡い色の薄い布の服がゆらゆらと揺れる優雅で美しい民族舞踊と、それに相対するように情熱的で力強い太鼓演奏を披露してくれました。
その他にも、フラ、エアロビクス、マーチンングバンドなど多岐に渡ったパフォーマンスが次々と繰り広げられました。
ワイキキ・ビーチ・ウォーク
ワイキキのロイヤルハワイアン・ショッピングセンターの横に位置するワイキキ・ビーチ・ウォークのステージは、青空の下、さわやかな風に吹かれながらの、“リゾート地 ハワイ”を感じるリラックスムードいっぱいの会場となりました。
会場には、フェスティバルを見にいらした方以外にも、ビーチ帰りのご家族や買い物途中の観光客の皆さんがたくさん集まってくださいました。
今年は昨年以上に、日本からのフラ、創作ダンスチーム、大正琴、そしてフィリピンやオーストラリアなど、様々な国からの参加がありました。
大正琴を演奏してくださった「琴名流FMC富山」の皆さんは総勢18人での参加で、ほとんどの方々がハワイ初だったとか。出場が決まったのがほんの3ヶ月前だったそうで、練習する時間があまりなかったそうですが、「大成功に終わってとてもほっとした」と笑顔で答えてくれました。
そして、ひと際目をひいたのが、オーストラリアからの「ディセンダンス」。ホノルル・フェスティバルでの恒例のグループで、シドニーオリンピックでのパフォーマンス経験があるベテランのアボリジニーダンス・グループです。独特な模様を顔や体中に描き、太いリズムにのせて力強く踊る姿はとてもユニーク。パフォーマンスの最後にはお客さんも交えてのとても賑やかなステージとなりました。
ワイキキ・ショッピング・プラザ
今回、新しく会場に加わったワイキキのほぼ中心に位置する「ワイキキ・ショッピング・プラザ」の会場は、小さいステージながらもたくさんの観客の皆さんで賑わいました。
ステージと客席がほんの数メートルしか離れていないため、パフォーマーたちの息づかいが感じられるかのようでした。
「善導寺太鼓」の皆さんは福岡からの出場で、全てのパフォーマーが10代という若さいっぱいのグループ。今回は学校を休んでの参加ということで気合も十分。全ての曲が彼ら自身の手によって作られたとのことで、一つ一つの曲に熱い情熱が込められていました。心から楽しんでいる姿がとても印象に残り、たくさんのパワーをもらいました。
その太鼓の力強い音にひかれ、地元の子供たちも途中から参加。演奏終了後には、写真を一緒に撮って欲しいと、かなりの人気ぶりでした。
観客の皆さんとパフォーマーたちがひとつになって、笑顔で語り合うようなとてもすばらしい会場でした。