阿波踊りは日本の四国、徳島県県庁所在地徳島市に昔から伝わる伝統芸能です。このお祭は仏教の教えで先祖の霊が帰ってくると信じられている8月のお盆に行われます。この時期、人々は故郷に帰省し先祖のお墓参りをします。盆踊りなどのお祭はこの時期に行われ、阿波踊りはこのような祭に端を発しているとも言われていますが、今日の阿波踊りは見物人をも巻き込んで大きな盛り上がりを見せるものです。
徳島の阿波踊り祭は日本でも大変人気のあるお祭でニューオーリンズのマーディグラにも似ています。
毎年150万人以上の踊り手と見物客が阿波踊り祭りに参加し、三味線、太鼓、鉦や笛のお囃子の中、町を練り歩く様はまさに享楽の極みと言えましょう。踊り手のチームは連と呼ばれ、揃いの浴衣を身につけ、男女のそれぞれの振り付けで「やっとさ!」の掛け声と共に、踊りまくります。「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損、損!」は、有名な阿波踊りのお囃子です。
阿波踊りは400年以上も昔、阿波の国の殿様が徳島城落成を祝ってお祭をしたことから始まっているという説があります。酩酊した町人たちがこの独特のお囃子を創り出したとも言われていますが、阿波踊りは見ているだけでも大変楽しいものです。女踊りは浴衣姿に編笠を被り、腕を高く上に上げつま先立ちで優雅に踊るもの。
一方、男踊りは手ぬぐいを被って鼻の下で結び、豪快に躍動的に踊ります。手を上に高く上げるのは天を崇めている所作であるとも言われています。
阿波踊りには900以上もの登録チームがおり、そのうち70団体は年間を通して活動しています。ホノルル・フェスティバル財団は徳島県から殿様連をお迎えできることを大変光栄に思っております。このグループは1951年から活動を存続しており、その踊りの迫力と力強さは必見と申し上げたいと思います。