ホノルル・フェスティバル最終日。あっという間の3日間でした。
この日も、ハワイコンベンションセンター、アラモアナセンター、ワイキキのワイキキビーチウォークとワイキキショッピングプラザと4つの会場でパフォーマンスが行われ、ハワイコンベンションセンターでは、クラフトフェアや縁日が開催されました。
ステージの会場はもとより、展示やクラフトのブースエリア、縁日コーナーには、たくさんの人が詰め掛け、中でも家族連れで来ている人が多く見うけられました。
日本のカルチャーの幅の広さを実感させるステージ
ハワイコンベンションセンターのステージは、奄美民謡の会の民謡と太鼓演奏、徳島の鳴門市阿波踊り振興協会による阿波踊りから始まり、ホノルル・フェスティバルには欠かすことのできない須賀連のエネルギッシュなステージ、そして今回が初の参加だった琉球古典安冨祖流音楽研究朝一会による沖縄の古典音楽や舞踊、そして、秋葉系アイドルのモモーイと日本のカルチャーの幅の広さが感じられるステージが繰り広げられました。
世田谷アロハのコマキ・ケイさんは、「フラを踊ることを通してたくさんの人に楽しんでもらいたい」、 「ひとのために何かをしたい」と言う思いを胸に活動しているとおっしゃっていました。ステージでの素敵な笑顔からその気持ちが十分伝わってきて、とても幸せな気持ちになりました。
パフォーマーの熱いパフォーマンスに感動
ハワイコンベンションセンターから少し離れた会場、ワイキキのほぼ真ん中に位置するワイキキ・ショッピング・プラザは、他の会場に比べると小さいですが、その分観客席と近いこともあり、熱気に包まれたステージとなりました。
人気のフラのステージの他に、ブレイブシーズン・婆沙羅による殺陣アクション、G.Tanukiの大正琴の演奏、そして日本南京玉すだれ協会による日本の伝統芸 南京玉すだれなど、個性的なパフォーマンスが繰り広げられられました。
茨城県と群馬県からお越しの舞ピュア連の皆さんは、今回が初登場というよさこいダンスチーム。汗をびっしょりかきながら踊る姿に、多くの方が思わず足を止め、その熱いパフォーマンスにの後には会場から大きな手拍子が湧き上がりました。
ハワイの青空の下でのパフォーマンス
ワイキキのもう一つの会場、ワイキキのおしゃれなショッピング&ダイニングスポットであるワイキキ・ビーチ・ウォークは、ヤシ木が風にそよく最もハワイらしい会場かもしれません。天気にも大変恵まれ、青空の下で繰り広げられる様々なパフォーマンスは、別の会場で見るものとは少し違って見えます。
ワイキキ・ビーチ・ウォークのステージでは、縄を巧みにあやつりながら飛ぶ立命館大学のダブルダッチ・チームdig up treasure のパフォーマンス、徳島の鳴門市阿波踊振興協会の皆さんが披露する本場の阿波踊り、そして、ホノルル・フェスティバルのイメージソングを作ってくれた平井大さんのステージなどが行われました。
茨城県から参加の太鼓塾・三八禧の皆さんの太鼓のパフォーマンスは、力強い演技の中にもユーモアがあり、言葉や文化を越えて、多くの方に日本の伝統文化を楽しんでもらえていたように感じました。それを証拠に、ステージには数え切れないほどの観客の皆さんが集まり、大歓声の続くステージとなりました。
今年のパレードに予告なしの大きなサプライズ
そして、各会場でのステージが終わる頃、ホノルル・フェスティバル最後のクライマックス・イベントとして、ワイキキのカラカウア大通りでグランドパレードが行われました。
フェスティバルが始まる1時間程前から沿道に人が集まり始め、パレードを楽しみに待つワクワクした気持ちが伝わってくるようです。
パレードがスタートするのは、ワイキキのはずれにある公園、フォート・デ・ルーシー。緑の美しい公園とパレードの始まりを待つグループの皆さんの色とりどりの衣装や山車が太陽の光に照らされてキラキラと輝いて見えました。パレードが始まる前にここに来ると、参加グループの人たちと話ができたり、一緒に写真が撮れたりするので、ホノルル・フェスティバルの思い出作りに良いかもしれません。
パレードが始まる前といえば、パレードの会場となる3箇所でオープニングパフォーマンスが行われていました。招待客の方の席があるシェラトン モアナサーフライダー前ではホノルル・フェスティバルのイメージソングを作ってくれた平井大さんの歌と演奏、パシフィック・ビーチホテル前では太鼓塾 三八禧の熱の入った太鼓演奏、そして、ワイキキ・ショッピング・プラザの前では京都から参加の立命館大学のダブルダッチチーム dig up treasure のアクロバティックな縄跳びのパフォーマンスです。パレードがやってくるまでの少しの間、沿道の人たちを楽しませてくれました。
そして、パレードがスタート。ホノルル警察のバイク隊を先頭にマーチングバンド、オープンカーに乗ったホノルル市長ムーフィーハネマン氏やミス・コナ・コーヒーやミス・コリア、そして急遽参加が決定したKONISHIKIと、豪華なメンバーが揃いました。その間を中国のライオンダンスや神輿が練り歩き、お祭りの雰囲気を盛り上げてくれました。
今年のパレードの出演は70グループ。例年以上に国際色が豊かで、台湾、アラスカ、オーストラリアの国から、そして、パフォーマンスも、サモアンの踊り、韓国舞踊、タヒチアンダンス、ベリーダンス、チアリーディイング、ステップダンス、フラ、沖縄音楽と舞踊、よさこい、阿波踊り、太鼓とバラエティに富んだものでした。
そして、日本のお祭りの代表として、埼玉の竜神まつり、青森の弘前ねぷた、そして九州大牟田大蛇山から2008年にホノルルの大蛇山となったホノルル大蛇山が登場。その勇敢な姿に多くの人を驚かせました。
何といっても驚いたのは、あの大きなホノルル大蛇山の山車が大回転を見せたことです。大きな頭が横を向いたかと思うと、ギリギリと音を立てながらその場で回り始め、山車を押す人たちの掛け声と沿道からの歓声と拍手がワイキキの町に響き渡りました。シューシューと音を立てながら火を噴き、回るその迫力の姿に誰もが驚かされたのでした。その突然の大回転は7年ぶりのことでした。
今年は、地元からのボランティアが例年以上に集まり、ホノルル・フェスティバルを盛り上げてくれました。
ホノルル・フェスティバルは、地元ハワイの人たちが誇りに思えるような、そして、多くの人に愛され、毎年のホノルル・フェスティバルの日を待ち焦がれるようなイベントになっていきたいと思っています。