2010年の第16回ホノルル・フェスティバルでは、これまで以上にボランティアや地元コミュニティとの結びつきを強めていきたいと考え、その一つの試みとして、カピオラニ・コミュニティー・カレッジとのコラボレーションプロジェクトを行いました。
このプロジェクトは大きく2つに分けられ、ホノルル・フェスティバルの会場の一つであるハワイ・コンベンションセンターを拠点としたインタビューと最終日のワイキキでのグランドパレードをストリーミング配信するものでした。そして、今回、カピオラニ・コミュニティー・カレッジの日本語クラスの36名の生徒の皆さんがこのプロジェクトに参加してくれました。
プロジェクト 1: Share Your Voice with the Next Generation (次世代に伝えたい一言)
このプロジェクトは、”Share Your Voice with the Next Generation (次世代に伝えたい一言)” と名づけられ、3月13日(土)、14日(日)の2日間、ハワイコンベンションセンターにブースを置き、行われました。
生徒たち自らが、ディレクター、司会、インタビュアー、カメラマン、画面切り替え、音声などを担当し、1時間ちょっとの短い時間でそれらの役割を覚えました。
最初のインタビューは11時。短時間であるにも関わらず、それぞれの役割をしっかり果たし、インタビューを終えました。その後も、会場に来ていたお客様や参加パフォーマー、クラフトの出展者の方に声をかけ、フェスティバルの感想や次の世代に伝えたいことを聞きました。
時間が経てばたつほど、真剣さが増し、それと同時に楽しむ余裕すらうかがえました。思った以上に、クリエイティブな発想も出てきて、体験レポートを試みたりと生徒たちの発想の豊かさに驚かされました。
そもそも、”Share Your Voice with the Next Generation (次世代に伝えたい一言)” は、第16回ホノルル・フェスティバルのサブテーマにもなっている「次世代へのかけはし」につながるもので、次の世代に伝えたいことを、様々な国の人、様々な世代の人から直接、次の世代になり得る学生達に聞いてもらいたい、そしてそれらを、彼ら自ら世界の人に伝えて欲しいといところから始まりました。
今回のプロジェクトは、彼らがたくさんの人の思いに触れることができた貴重な機会となったことと思います。
プロジェクト 2: グランドパレードのストリーミング
ハワイ・コンベンションセンターで2日間やってきたチームワークを集結させて行われた最後のプロジェクト。
招待客の皆さんの席が用意されたウェスティン・モアナサーフライダーの前にブースが置かれました。
パレードが始まる前にも、「次世代に伝えたい一言」をパレードに参加する方やパレードを待つ観客の方々に聞きました。
パレードが始まってからは、パレードのライブストリーミング中継でその様子を世界の人々に伝えました。パレードの合間にも、ハワイ観光局(HTA)のマイク・マッカートニー氏、スポンサーでもあるファーストハワイアンバンクのドナルド・ヤネル氏、ホノルル市のカーク・コールドウェル副市長、フィリピン領事館のポール・コルテツ氏、そして、広島の親善大使の方やホノルル大蛇山の応援に駆けつけてくださった大牟田大蛇山の方にもインタビューに答えていただきました。
ホノルル・フェスティバルは、地元コミュニティーや学校が参加できるような機会を増やし、地元のコミュニティを深め、世界の人々との文化交流ができる場を提供していきたいと思っています。
今回のカピオラニ・コミュニティー・カレッジとのコラボレーションプロジェクトは、その第一歩となるものになりました。