第17回ホノルル・フェスティバルは、2011年3月11日(金)から13日(日)の3日間、開催されました。
3月13日(日)は、フェスティバルの最後を飾るグランドパレード。ワイキキのカラカウア大通りにて、午後4時半から行われました。
今年のホノルル・フェスティバルのハイライトでもあり、最後を飾るはずだった新潟県長岡市の長岡花火は、日本の東北関東大震災の関係で関係者の皆さんがハワイに来ることができず、中止となりました。他にもホノルルに来ることができなかった日本からのグループの皆さんがいらっしゃり、パレードの予定は一部変更される形で行われました。
待ちわびる人の中で行われたグランドパレード
今年も、パレードが始まる1時間ほど前から沿道に人が集まり始めました。日が傾き始めているものの、まだ日差しは強く、暑い中で、多くの人がパレードが始まるのを待っていました。
パレードが始まる少し前から、パレードのコースに設けられたパフォーマンスエリアでオープニグパフォーマンスが行われました。
招待ゲストの皆さんがいらっしゃるモアナサーフライダー前では、ミュージシャンの平井大さんとニウ・バレー・ミドルスクール・コンサート・バンドの子供達がホノルル・フェスティバルのイメージソング「ONE LOVE ~Pacific Harmony~」を披露。続いて韓国の仁荷(インハ)大学校のチアリーディングチームがこれから始まるパレードに勢いをつけるかのように元気いっぱいのダンスを見せてくれました。
そのオープニングパフォーマンスが終わってしばらくすると、遠くからバイクの音が聞こえてきました。ホノルル警察のバイクの姿です。さあ、いよいよパレードの始まりです。
今年のパレードの先頭を飾ったのはジェイクシマブクロさん。ウクレレを片手にオープンカーで現れました。ジェイクシマブクロさんは、この日、急遽、パレードが終わった後に、日本の地震の救済募金を集めるため「頑張れ日本!被災地復興支援チャリティーコンサート」を開きたいと申し出てくれました。ハワイにいて日本のために自分ができることを考えた末に、チャリティーコンサートを開くことにしたとのことでした。
ジェイクシマブクロさんに続いて、ホノルル市長、そして、琉球古典安冨祖流音楽研究朝一会設立者であり、指導者、また、人間国宝でいらっしゃる照喜名朝一先生率いる沖縄の三線と太鼓のグループが続き、沖縄のリズムでパレードを盛り上げました。
環太平洋の国々がホノルルに大集結
今年のグランドパレードも国際色豊かで、中国、韓国、台湾、ベトナム、フィリピン、オーストラリア、サモア、アラスカ、そして日本と様々な国の文化を紹介してくれるグループが参加しました。パレードを見ているだけで、次から次へと異なる文化の踊りや衣装、音楽に触れられるのが、ホノルル・フェスティバルのパレードの醍醐味かもしれません。
その他にも、フラやよさこい、モダンダンス、チアのようなものから、南京玉すだれのような日本の伝統芸まで、様々なパフォーマンスがパレードで披露されました。
日本の被災地へ届けホノルルからの思い
今回の第17回ホノルル・フェスティバルは、直前に日本の東北地方が大地震、津波に見舞われるという大変なことがありました。そのため、パレードの始まる前には、沿道の皆さん達も一緒に全員で黙祷を行い、パレードの列の合間にも日本の被災地への募金活動が行われ、沿道からは次々と募金をしようとする人たちの手が伸びました。
また、参加グループの中には、自分達にできることをと、ホノルル・フェスティバル期間中に募金を集めて持って来てくださった方もいました。
本当にたくさんの人たちの暖かい心に触れることのできた第17回ホノルル・フェスティバルでした。
ホノルル・フェスティバル主催
ジェイクシマブクロの「頑張れ日本!被災地復興支援チャリティーコンサート」
グランドパレード終了後、「ジェイクシマブクロの頑張れ日本!被災地復興支援チャリティーコンサート」が行われることになりました。急なイベント開催だったにも関わらず、会場となったワイキキ・ビーチウォークには、なんと800人もの人が集まってくださいました。
そして、ジェイクシマブクロさんのこのチャリティーコンサートに賛同して、マノアDNAの皆さん、平井大さんも参加してくれました。
この日1時間ほどのコンサートでしたが、15,000ドルの募金が集まりました。皆さん本当にありがとうございました。
なお、ホノルル・フェスティバルでは、当ウェブサイトより救援募金の受付を行っております。皆さまからのご協力、ご支援をよろしくお願い致します。
[ ホノルル・フェスティバル東北関東大震災 支援募金受付 ]