17回ホノルル・フェスティバルは、2011年3月11日(金)から13日(日)の3日間、開催されました。
3月11日(金)の初日は、地元の学校を対象とした教育プログラム(エデュケーショナル・スクール・ツアー)という形での公開でしたが、フェスティバルの2日目となる3月12日(土)からは、一般公開となり、本当にたくさんの皆さんに来ていただきました。
国を越えてひとつになった日本を応援する気持ち
第17回ホノルル・フェスティバルは、開催の前日、3月10日(日本時間で3月11日)に日本の東北地方を中心とする大きな地震が起こり、日本から参加されるはずだったグループがハワイへ来られなくなるというハプニングがありました。
しかしながら、ホノルル・フェスティバルに集まった環太平洋の国の皆さん、そして世界から集まった観光客の皆さんと共に、日本を応援する気持ちをシェアするためにも、予定通りフェスティバルを行うことにしました。そして、急遽、各会場に被災地支援のための募金箱を用意し、募金を呼びかけたところ、本当にたくさんの皆さんにご協力いただきました。
今年のホノルル・フェスティバルのサブテーマは、「世界はすぐそこに -We are all neighbors, around the world- 」でしたが、まさに国を越えて、みんなが日本の被災者の皆さんのことを思い、何か力になりたいと行動したフェスティバルになったように思います。
5つの会場から様々な催し
メイン会場となったのは、今年もハワイコンベンションセンターです。日本、ハワイ、その他の環太平洋の国々からのパフォーマー達がステージを飾り、その他に、縁日やクラフトフェア、アニメコーナー、12日(土)には、映画上映や今年初の試みとなる盆ダンス(盆踊り)と多くの催しが行われました。
また、同じく12日(土)、ホノルル・フェスティバルの一環として、ハワイミュージックフェスティバルというイベントが3階で同時開催され、1階のメイン会場とはまた違った盛り上がりをみせました。
ハワイコンベンションセンター以外では、12日(土)はアラモアナ・センターのセンターステージとワイキキのワイキキ ビーチウォーク、13日(日)はそれらの会場に更にワイキキ・ショッピング・プラザとDFSギャラリア(免税店)が加わって、パフォーマンスが繰り広げられました。
[ ハワイコンベンションセンター ]
[ ワイキキビーチウォーク ]
[ ワイキキショッピングプラサ ]
[ DFSギャラリア ]
例年以上の人出、会場には人、人、人
今年のホノルル・フェスティバルは、例年にも増してたくさんの方が会場を訪れ、場所によっては身動きしづらいほどでした。ハワイコンベンションセンターだけでも、2日間で約16,300人もの人が訪れました。
たくさんの人と言えば、何と言っても、毎年恒例のハワイコンベンションセンターの開場前の朝の風景です。まだ開く前のドアの前から後ろに長い列ができました。皆さんのお目当ては、瀬戸物でできたその年の干支の置物。数に限りがあり、開場直後にしかもらえないということもあって、毎年、長蛇の列ができるのです。
そして、今年も賑わいを見せたのが縁日コーナーです。子供だけでなく、大人までもが童心に返って目を輝かせながら金魚すくいやヨーヨー釣り、射的、剣玉遊びに挑戦していました。その他にも日本のアートとも言える折り紙や習字の体験コーナーもあり、先生の手ほどきを受けながら、真剣に取り組むたくさんの人達の姿が見られました。
縁日は人が集まる人気のコーナーということもあって、ここにも日本への義援金の募金箱が用意されました。
カルチャー体験、交流からクラフト、物産展まで
ハワイコンベンションセンターの半分以上という広さを占めているのが、クラフトフェアや展示のブースエリアです。ハワイ各島、各所から参加したお店や日本や参加グループの国がブースを出して、展示や販売、体験の場を提供しています。
その中の一角に、今年もコスプレ・カフェが登場。会場を歩き回ってちょっと疲れたときの休憩の場にもなり、子供達にはキャラクターと一緒に写真を撮れるちょっとうれしい憩いの場所になっていました。
ハワイで最も早い春の盆ダンス.
今年、初の試みだった盆ダンス(盆踊り)は、12日(土)に開催されました。会場の一角にやぐらを建て、提灯もかかげて、地元の盆ダンスクラブの皆さんにも参加していただき、夏の時期の盆ダンスが再現されました。そして更に、盆ダンスの気分を高めてもらおうと、盆ダンス参加の先着100名の方に、ホノルル・フェスティバルオリジナル半被をプレゼント。その半被を着て踊ってもらいました。
みるみるうちにたくさんの人が集まり、踊りの輪はどんどん大きくなりました。約1時間という短い時間でしたが、思いっきり楽しく踊った春の盆ダンスでした。