2012年3月2日(金)から始まった第18回ホノルル・フェスティバル。2日(金)に開催されたエデュケーショナル・スクールツアーは、オアフ島の学校に通う生徒達を対象にしたものでしたが、3日(土)と4日(日)は一般の方に来て楽しんでいただくための2日間です。
今年もハワイコンベンションセンターの会場では、縁日、コスプレカフェ、盆踊り、映画上映などの催しが開催され、各種展示、様々なクラフトや食べ物のブースが所狭しと並びました。
会場に入ってすぐに目に入ってきたのがハワイアンキルトが並んだエリア。オアフ在住のキルト作家ジョン・セラオ先生が主宰するポアカラニ&Co.のキルト展示ブースで、小さなものから大きなものまでがずらりと展示されました。パイナップルやアンセリウムなどハワイの伝統的なキルト柄のものもあれば、新しいデザイン柄のものもあり、見る人の目を楽しませてくれました。ジョン先生、娘のシシー先生も会場を訪れ、キルターの皆さんとの交流を楽しんでいるようでした。
ホノルル・フェスティバルに出店しているクラフトをはじめとするブースの特徴のひとつが、メイドインハワイのお店が多いということです。特に食べ物はハワイ産のものを紹介しているお店が多く、試食、試飲などもでき、ちょっとしたハワイ物産展のようです。
その中の一つ、シャブリ・オブ・ハワイアン・クッキーズ(Shabri of Hawaiian Cookies)のトミーさんは、誇りを持って自分達のクッキーを作っていると、本物のパイナップルや本物のココナッツを使っているという自慢のクッキーを紹介してくれました。
また、マルバディ (MULVADI)は、全てビッグアイランド(ハワイ島)産というコーヒーの数々を持って初参加。このホノルル・フェスティバルで、正真正銘100%のコナコーヒーの美味しさを多くの人に味わってもらいたいと来る人、来る人にコーヒーをふるまっていました。
日本からは、絵画やフラワーアレンジメントなどアート系の展示や体験ブースが多く出展しました。
福岡県から参加された浅倉龍雲(あさくらりゅううん)さんは、ハガキをキャンパスにアクリル絵具と水、そして1本の筆だけで、表情豊かな水彩画を数分で描いてしまうという驚くべきアートを見せてくれました。絵具と水のつけ方で色の濃淡を作り出し、そこからみずみずしさややさしく可憐な美しさを表現していました。
また、アラスカや台湾など観光に関連したブースも多く見かけました。在ホノルル日本国総領事館のブースでは、日本の観光促進のための「ビジットジャパン・キャンペーン」を紹介するだけでなく、日本の文化や日本政府の奨学金についても紹介し、昨年の東日本大震災復興展と題して被災地の写真展も行い、その反響は予想以上のものだったようです。
そして、家族そろって楽しめるとあって、毎年賑わうのが縁日コーナーです。今年も日本の縁日になくてはならない金魚すくいや射的、ヨーヨー釣り、わたがしなどが縁日コーナーに並びました。
今回、新しいものとしてあめ細工の実演がありました。ハサミで小さく切り込みを入れながら、形を整えていくと、あっという間にイヌやゾウ、ペンギンなどの形になっていきます。それらのかわいい動物の形をしたあめ細工の中からもらえるのは一つだけ。子供達にとってどれか一つを選ぶのは難しいようで、あめ細工を目の前に考え込んでしまう子供の姿も見られました。
ホノルル・フェスティバルは、様々な国の人や文化が集まる場所です。小さな感動と素敵な出会いがあります。 そして、年々、子供や若い人からお年寄りまで、家族で楽しめるイベントになってきています。家族一緒に楽しく過ごし、家に帰ってからもその話題で話が弾む、そんな家族を一つにするようなイベントになっていければと思っています。