2012年3月3日(土)、第18回ホノルル・フェスティバルの「親善の夕べ」が開催されました。
「親善の夕べ」は、オアフ島の人気レストランが参加し、それぞれのレストランの自慢の一品を全て味わえるというグルメイベントであると同時に、ホノルル・フェスティバルに参加している皆さんとの交流の場でもあります。今年の参加レストランは、3660 オン・ザ・ライズ、ノブ・ワイキキ、シェフ・マブロ、南山枝魯枝魯、マリポサ、ルース・クリス・ステーキ・ハウス、ウルフギャング・ステーキハウス、ル ビストロ、プリンス コート レストラン、ホノルル・コーヒー・カンパニーの10店のレストラン。
今回は、食材の中にハワイ産のものを取りれるということにこだわった料理が並びました。 サラダ、肉料理、魚料理、そしてデザートとコースを楽しむかのようなラインナップで、どのレストランも一流の味を提供してくれると評判のレストランだけに、誰もが満足した味でした。
今年は、辰年ということもあって、ステージでは中国のドラゴンダンスが行われました。ドラゴンダンスは中国のおめでたい席で披露されるもので、幸運を呼び込むとも言われています。ステージを所狭しと動き回るドラゴンから強い良いエネルギーが会場中に振りまかれているかのようでした。
おめでたい席でのお祝いと言えば、今年は新潟県長岡市の長岡花火がワイキキで打ち上げられることと、ホノルル市と長岡市が姉妹都市提携を結んだこともあり、長岡の地酒の大きな酒樽が持ち込まれ、鏡開きが行われました。それは、酒樽のふたを木づちで叩いて開けるというお祝いの時に行われる日本の伝統的な鏡開きという儀式をハワイや日本以外の国の皆さんに見てもらえる機会にもなりました。
今年のパフォーマンスステージは、タレントの山田邦子さんの歌、園田学園高等学校の皆さんのダンス、マノアDNAのハワイアンミュージック、そして須賀連のダンスが行われました。
ガンに立ち向かう人達とその家族を励まし、ガン撲滅を目指して歌う活動をしているスター混声合唱団の一員として訪れた山田邦子さんは、ご自身が乳がんになった時に多くの人から励まされた経験から自ら作詩した 『しあわせの青い鳥』 という歌を熱唱。縁があってここに集まった人は家族同然という暖かい言葉に感動して涙ぐむ人もいました。
園田学園高等学校は、東日本大震災の影響で昨年のホノルル・フェスティバルに参加することができなかったのですが、今年は、昨年来ることができなかった生徒さん達の分まで踊るかのように、元気いっぱいのダンスを見せてくれました。会場で見ていた人は皆、口を揃えて元気がもらえるダンスだと言っていました。
マノアDNAは、スペシャルゲストのセーラ カマレイ(Sarah Kamalei)さんのフラと共に美しいギターの音色とハーモニーでハワイアンミュージックを聞かせてくれました。「みんな絆でつながっていて、みんなが家族なんだよ」と歌った『Aloha You ~きずな~』を歌うと、曲に合わせてどこからともなく手拍子が沸きあがり、会場は温かい雰囲気に包まれました。
そして、ステージの最後を飾ってくれたのは須賀連の皆さんでした。いつも須賀連のステージで「ありがとうございますー!」と力強く元気な声で盛り上げてくださった國友須賀(くにともすが)さんは、昨年 2011年6月に他界され、今年はその姿がステージにありませんでした。 須賀連の皆さんは、ホノルル・フェスティバルの第1回から第18回まで全て参加しているグループで、毎年のホノルル・フェスティバルへの参加は須賀さんの志でもあり、余命宣告を受けていた状況で昨年も参加してくださっていたのでした。
その思いに応えるように、須賀連の皆さんは、第1回のホノルル・フェスティバルで踊ったという思い出の踊りであり、「これからの世の中を良い世の中にしていく」という思いが込められた「いいよさこい(良い世さ来い)」を力いっぱい踊ってくれました。
そして、その後、会場の皆さんも一緒になってよさこい踊りを踊り、「よさこい!よさこい!」という掛け声と共に、大人も子供も、本当に楽しそうに踊ったのでした。
「親善の夕べ」の最後に皆が「よさこい!よさこい!」とひとつになって踊ったように、そして、マノアDNAが「みんな家族」と歌ったように、世界中の人々がひとつになって世界が平和になり、世の中に良いことがあふれることを願いつつ「親善の夕べ」は終わったのでした。