毎年、ホノルル・フェスティバルを華やかに飾ってくれる見どころのひとつは、環太平洋の国々から集まってくるグループのパフォーマンスです。
2012年3月3日(土)と4日(日)は、ハワイコンベンションセンター、アラモアナセンター、そして、ワイキキ・ビーチウォークにパフォーマンスステージが用意され、和太鼓演奏や南京玉すだれのような日本の伝統芸能、アラスカやオーストラリアなどの民族芸能、そして、フラやダンスなど、多岐にわたったパフォーマンスが繰り広げられました。
ホノルル・フェスティバルでは、年々、若い世代のグループの参加が増え、アップテンポのノリのいい音楽で若さとパワーあふれるパフォーマンスを見せてくれます。 陽気な地元ハワイの人たちと開放的なハワイという場所が、観客を巻き込んで、会場を大いに盛り上がらせます。
今年、初参加の「下駄っぱーず」も学生からなるグループで、下駄でタップダンスをするという、とても珍しいパフォーマンスを見せてくれました。 目をひくカラフルな着物に袴、そして足元は下駄という日本を思わせる衣装で若者達が登場し、軽やかに踊りながら力強い下駄の音を会場に響き渡らせると、みるみるうちに人が集まり、大きな歓声に包まれました。会場にいた地元ハワイの女の子は「日本から来た人たちなの?とてもエネルギッシュでいいわ!」と興奮して話していました。 パフォーマンスの合間に観客に向かって日本語と英語で話しをする姿に、自分達の活躍する舞台を世界においている日本の若者の頼もしさを感じました。
東京外国語大学フラ・タヒチアンダンス部 Welina!の皆さんは、フラとタヒチアンダンスを披露してくれました。全員大学2年生で、大学に入ってからダンスを始めたということでしたが、2年という期間でマスターしたとは思えないほどの見事なダンスでした。 会場は大いに盛り上がり、割れんばかりの大歓声が沸きあがりました。
盛り上がると言えば、ハワイには沖縄にルーツを持つ人が多いということもあってか、沖縄の芸能のパフォーマンスのグループが登場し、エイサー太鼓と沖縄三線を賑やかに鳴り響かせ始めると、自然に会場も一緒になって踊りだすという場面がよくあります。踊っている人の中には年配の方も多く、笑顔で楽しそうに踊る姿にこちらもうれしくなります。
このように、ホノルル・フェスティバルの良いところは、ステージを見るだけでなく、パフォーマーの皆さんと一緒に踊ったり、歌ったりできるところかもしれません。
太鼓小僧のパフォーマンスでも、太鼓演奏の合間に演奏者がリズムを会場の皆さんに投げかけ、観客の皆さんが手拍子と足拍子でリズムを返すといったやり取りがありました。徐々に難しくなっていくリズムに笑いが起こるといった場面もあり、見たり、聞いたりするだけでなく、参加できるパフォーマンスが繰り広げられていたのでした。
ホノルル・フェスティバルのステージには、、環太平洋の国々から集まったパフォーマーの皆さんが出演しています。ホノルル・フェスティバルの舞台が、その国の文化につながる伝統芸能や若い人達の素晴らしい才能の数々を世界の人に知ってもらえる機会になっています。これからも、まだ知らない土地の伝統芸能やパフォーマンスがホノルル・フェスティバルのステージで見られることでしょう。