今年のホノルル・フェスティバルでは、東日本大震災から2年が経ったものの今なお復興が進まず、避難生活を強いられている人がいるという現状からも、東日本大震災のことを改めて考えようと、東日本大震災に関連した催しが行われました。
道をテーマにした被災地の写真展が3月2日(土)、3日(日)の2日間、そして、それらの写真を撮った写真家長嶋正光さんと一緒に被災地をまわった道路環境プランナー 芥川麻実子さんの「Rebuilding begins on the road – Story Behind the Camera – (復興は道から始まる – 映像の奥にある真実 – )」と題したトークショーが2日(土)に開催されました。震災直後の状況や救援物資を一刻も早く届けるために何が行われたか、そして人々の生活の中で「道」というものがどれだけ重要であるかということについて話がなされました。 日頃、気にも留めず当たり前のように生活している環境がいかにありがたいものか、そして、その環境は自然災害で一瞬にして失ってしまうことがあるのだということを改めて気付かされました。
同じく、3月2日(土)、「東日本大震災による洋上漂流物への日米の協力と取組み」というシンポジウムが開催されました。日本とアメリカの各分野の専門家が集まり、近年ハワイにも漂着している東日本大震災の津波で流されたと思われる瓦礫(がれき)の問題や太平洋地域の環境への影響についてそれぞれの立場での見解を述べ、今後どのように日米が協力し解決できるのかを話し合いました。
ハワイコンベンションセンター内の少しはずれにあった会場だったにも関わらず、会場はほぼ満席で、関心の高さがうかがえました。
その他にも、被災地の工芸品の展示と募金集め、被災地10ヶ所で同時に追悼と復興への祈りをこめた花火大会を実現するまでのドキュメンタリー映画『ライトアップ日本』の上映もありました。
ホノルル・フェスティバルは、これからも東日本大震災のこと、そして被災地で復興に向けて頑張っている人たちのことを忘れることなく、応援し続けていきたいと思っています。