3月12日(土)、3月13日(日)の2日間、ハワイコンベンションセンターではクラフトフェアが開催されました。
開場30分前の朝9時半にして、既にこの長蛇の列。
家族で楽しめるイベントとして、とても人気がある事が分かります。
並んで待っている方にお話を聞いてみたところ、「この異文化交流を楽しみに毎年訪れる」と答える方が多くいらっしゃいました。
確かに、ホノルルフェスティバルのイベントの中で、異文化交流が一番分かり易く形になったものが、このクラフトフェアかもしれません。
10時の開場と共に、待ちに待った来場者は、早速お目当てのクラフトブースへ向かいます。
早くも人気を博していたのが、長岡造形大学のワークショップ。
何とも日本情緒漂う、桜の葉の形をした箸置き作りです。
言葉は通じなくとも身振り手振りの丁寧な指導のもと、金槌で「トンカンっ、トンカンっ!」と懸命にモノづくりに励んでいました。
ようこそ京都(by imagine)&京都和菓子会のブース。京都の伝統文化も人気です。
職人の手による繊美な和菓子に興味深々!
きっと本場京都の和菓子を見るのは初めて。皆、夢中に和菓子作りに取り組んでいました。
その他、サムライ、おみくじなど、日本においても特に「和」を感じさせるものがココには盛りだくさん。
魚沼十日町おにぎり隊のブース。日本が誇るお米”魚沼産コシヒカリ”で作られたおにぎりが頂けるとなれば、並ばずにはいられません。
ふっくらと炊きあがったコシヒカリに適度な塩気が嬉しいこのおにぎりは抜群の旨さ。
パンだって負けてません。
ハワイで好評の北海道仕様のパン屋さん「BRUG Bakery」にも次から次へと来場者が訪れ、午後一番には早くも完売!
笑顔の対応がとっても嬉しい。たくさんの会話、たくさんの交流が生まれていました。
こちらは、昨年のシンポジウム「ハワイにおける今後のエコツーリズムあり方」で一躍話題となった”Hawaiian Legacy Hardwood”。
ハワイ島の元カメハメハ大王の牧草地になった場所に、コアの木を植樹していくプロジェクトを行っています。
1978年~2012年にかけての世界産業指標(※Hawaiian Legacy Hardwood社調査)では、25日ごとにハワイ島の大きさ程の森林地が無くなっているのです。ご存じでしたか?しかもハワイ固有の木である「コアの木」は地球上の他の場所では育つことが無く、たった10%しか残っていません。
ホノルル フェスティバル財団も、地球の環境保護のため、このコアの木植樹プロジェクトに支援を行っていきます。
ハワイの活動と言えば、もう一つ忘れてはいけないのが、ハワイ州観光局公認の社会貢献プロジェクト「111-HAWAII PROJECT(ワン・ワン・ワン ハワイ プロジェクト)」。
様々な地元企業のメイド・イン・ハワイ商品を統一ブランドとして、商品開発・販売を行い、売り上げの一部をハワイのために役立てるものです。地元商品のブランド力を高めることで地域活性化を図り、お土産を買うだけで気軽にハワイに貢献できる観光客と共に、社会貢献とビジネスの両立を目指すのです。
ハワイにちなんだ可愛らしいキャラクターグッズも!
たくさんのハワイ好きが訪れ、ブースは笑顔で溢れていました。
そして、次世代を担う若い世代の異文化交流への取り組みが、今回、桜丘中学・高等学校の特別展示ブース、またボランティアの皆が運営してくれた縁日。
彼らは、教育プログラムのエデュケーショナルツアーに引き続き、一般向けのクラフトフェアでも大活躍をしてくれました。
殺陣(たて)や紙芝居、そして、書道パフォーマンスなど、所作・視覚・言葉などの様々な手段を用い、触れ合う人々にメッセージを伝えました。
自分たちの目、若い意識・感性からの文化の共有。
彼らから伝えるだけでなく、また彼ら自身も異国の人々との交わりでから「気付き・発見」があり、多くの事を学んだはずです。
また、存在感、異彩を放っていたのが、“杉原千畝”展示ブース。
何かに引き寄せられるかのように、前を通りがかる人々がふと足を止めて、展示パネルやモニターに見入ります。
6,000人の命を救った男、杉原千畝。
あなたは、本当の彼を知っていますでしょうか?
戦後70年の時を経て、“真実の物語”が今、感動超大作として映画スクリーンに蘇っています。
興味・きっかけを与える、という部分で異文化交流の足掛かりとなる場を目の当たりにしたような気がします。
今回クラフトフェアでは、”ふれあい”のシーンが本当にたくさん見ることができました。
このシーンこそが、クラフトフェア、このイベントが一番求めているもの。
そして、その先にある平和に繋がることを願っているのです。
自分が幸せな時、人に優しく出来ますよね。
そして、人の優しさに触れたとき、自分も優しく、また幸せな気持ちになれます。
触れ合いによるこの幸せの伝播が、大きな平和にきっと繋がっていくでしょう。
このようふれあいの場が、もっと多くもっと大きく行えるようホノルル フェスティバルもまた成長していきます。