2016年3月11日(金)、ホノルル フェスティバル1日目の夜、ハワイ・コンベンション・センターでは、「フレンドシップ・パーティー」が行われました。
従来このパーティーは、ハワイ及びアジア太平洋地域の人々の友好と国際親善推進を目的としていますが、この日3月11日は、2011年に発生した東日本大震災から、ちょうど5年目を迎えた日となり、パーティーの各プログラム中へ復興支援の意も込めながら構成されていきました。
パーティー開催前には、会場外でお待ちになっていた多くのパーティー参加者をおもてなしする、
歓迎のライオンダンスパフォーマンスが行われていました。
16:40開場。期待を膨らませつつ待ち望んでいた参加者たちは、扉が開かれると同時に一気に会場内へ。
会場内で彼らをまず迎えたのは、ハワイが誇る名店の料理の数々。
今年のフレンドシップパーティーでは、8店舗のシェフが自慢の腕を振るいました。
ルースズクリス ステーキハウス(ビーフステーキ)をはじめ、トミーバハマ レストラン&バー(まぐろのタコス)、ザ ヌック ネイバーフッド ビストロ(チキンバーガー)、イート・ホノルル(チキンテリーヌ)、ノイタイ キュイジーヌ(シーフード揚げワンタン)、ブレッド+バター(カプレーゼ)、ブホ コシーナ&カンティーナ(プリン)、アーティゼン(ポークビーンズ)とバラエティに富んでいました。
その料理を思う存分に楽しむパーティー参加者の顔には、早くもたくさんの笑顔が生まれていました。
料理の感想を聞くと、「美味しいー!人気店のメニューが一気に食べれてラッキー!」と単純ながら一番本心の伝わる言葉が皆から返ってきました。
美味しい料理には、語らいが生まれます。これこそが交流の醍醐味、パーティーの最大の目的なのです。
食事を楽しむ最中、チアリーディングクラブチームTWISTERS(ツイスターズ)が歓迎のパフォーマンスをスタート!
大きな掛け声とダイナミックな動きで注目を集め、
人を持ち上げたり飛ばしたり、華やかでアクロバティックなチアリーディングは、会場を一気に盛り上げました。
その後、ホノルル フェスティバル財団、治福 司理事長より開会の挨拶、来賓の新潟県長岡市市長、ホノルル市のロイ・アメミヤ マネージング・ディレクターから祝辞を頂戴し、
また、今第22回ホノルル フェスティバルにおけるスペシャルイベント、ミュージカル「Peace on your wings」を演じるアカデミー”オハナ・アーツ”の子供達より、開会を祝い、天使のような歌声が披露されました。
子供たちの純粋で美しい声色に、聴き入る人々はウットリとしているようでした。
そして、これからがパーティーの本番。
ステージ上では、次々と素晴らしいパフォーマンスが繰り広げられました。
元気いっぱい、園田学園高等学校の登場です!
高校2年生約260名が、昨年から授業で練習してきたダンスを最終日のグランドパレードに先立ち、先発メンバーが披露。
飛んだり跳ねたり、反り返ったりと、俊敏で若さあふれるその動きは、会場のボルテージを一気にヒートアップ!
ステージ下でも、仲間が共に踊り、会場を盛り上げました。
昨年に続き、ジャンルが違う3人のTOPダンサースペシャルユニット”アンビジュール”が、今年も妖艶な演技で観客を魅了。
続いて、ハワイの歌姫”ライアテア・ヘルム”の登場です。
”ハワイの文化を守り、伝えていくのがハワイアンとしての自分の役割”と語る彼女。
今年は、東日本大震災被災地の復興を応援するために「IMAGINE」を演奏し、想いのしっかり入ったその歌声を彼方東北へ届けました。
そして、ライアテア・ヘルム同様、
“クパオア”が、復興応援テーマソングの「花は咲く」をフラと合わせ、ハワイ語バージョンで歌いました。
しっとりと優しく紡ぐその旋律と歌声で、穏やかな雰囲気を創りだしました。
打って変わって、大迫力の琉球太鼓がステージに。
ドンドン!と響き渡る太鼓の音、沖縄独特のリズム、繰り出される変幻自在の陣形と全身を大いに使った躍動感あるパフォーマンスで観客を再度盛り上げました!
パーティーは、琉球太鼓のパフォーマンスと共にそのままクライマックへ。
盛り上がった会場からは参加者も次々とステージ上へ上がります。
皆、思い思いのスタイルで、自由に踊りました。
ステージの上も下も、皆、大はしゃぎ!恥ずかしがる人はいません。
そして、「ドンッ!」という大砲の音と共に、感動のフィナーレを迎えました。
ステージ上には煌びやかなテープが放たれました。
みんなの気持ちが一つになった瞬間でした。
今この瞬間、この会場は確かに平和に包まれていました。
同じ喜び・感覚・感動を共有することは、平和に繋がるでしょう。そこには仲間意識が生まれています。
フレンドシップパーティーは、ハワイ及びアジア太平洋地域の人々の友好と国際親善推進を目的としています。
今回、確かな平和を生み出したフレンドシップパーティーというこの小さな単位の交流が、
世界という大きな単位に成長した時、きっと人類共通の仲間意識が芽生え、世の中が平和に包まれることになるでしょう。