昨年で25回の節目を迎えたホノルル フェスティバル!これまでも沢山の楽しい取り組みをハワイにご紹介してきました。

次の記念の30回に向けて新たな歩みを踏みだした26回目のホノルル フェスティバルは、新しいイベントが盛りだくさん!その中でも、特に注力して企画した「Sake & Food Fest 」の足跡をたどりながら、期待の新イベントをちょっとお先にお伝えします。

本日はSake & Food Festの開催のきっかけとなった、運営委員会の皆様にお話しを伺いました。

左から、ホノルルフェスティバル運営委員会事務局長の西村氏、Sake & Food Fest運営担当者の丸岡氏、ホノルルフェスティバル運営委員会事務局の佐藤氏です。

それでは、お話の模様をどうぞご覧ください。

HFウェブ担当:
メインイベントとしての「Sake & Food Fest 」のアイディアはどのあたりから湧きおこったのでしょうか?

西村:
「世界的に日本酒をはじめとする日本の酒が人気を博しているなかで、これをフェスティバルのイベントに取り組めないか?」という考えがベースにまずあって、ハワイで開催されている、さまざまな酒イベントを視察にいったんです。

HFウェブ担当:
ハワイにもFood & Wine Festival やBeer Festが目白押しですよね?

西村:
はい。しかし、イベントでは飲ませること自体が主軸となっていて、個々のお酒の特徴や個性について語られていないという印象を受けました。酒の知識や酒造メーカーの思いを知ることがないままに、ただのアルコールとして飲んでいる、そういう状態から、ホノルルフェスティバルという文化交流のイベントで、「酒」もひとつの「文化」として捉えて、きちんとした形で伝えたいと思ったのがきっかけですね。

HFウェブ担当:
食育のような感じもありますが、文化ですね?

西村:
酒を通じて、日本固有の文化が伝えられるかと思います。本当は酒や食のイベントをやったら、来場者が増えるのではないか?というような安易な考えもあったはあったんですけどね(笑)

一同:
「アッハッハッハ!」

西村:
来場者数3万人突破を目指します!

丸岡:
でもお酒の魅力だけでなくて、お酒と一緒に楽しめるフードも大事だと思ったんですよね。ハワイの食材とあわせたら、どうなるのか?ローカルの方が親しんでくれるようなSakeとFoodのマリアージュをひたすら考えて、それらの情報を広めるというところにもフォーカスを当てているんですよね。

西村:楽しみ方を教えて、酒をもっと身近なものにするといったところかな。

西村:その企画の初期段階でウェブでいろんな事を探していた際に、たまたまIslander Sake Breweryさんの、ハワイに酒蔵を作るためのクラウドファンディングのページに出会ったんです。

西村:
33年振りにハワイに酒蔵を復活させるという志を応援したい!という思いもありました。昨年移民150年を迎えたハワイですが、多くの日系人がハワイで酒づくりをしていて、当時は沢山の酒蔵がホノルルにも存在していたのですが、33年前に最後の酒蔵がその扉を閉じてからは、酒づくりの文化はハワイには無くなってしまったそうです。

HFウェブ担当:
ハワイ日系人の歴史に酒づくりの文化があったんですねー!

西村:
ハワイにおける酒づくりを復活したいというIslander Sake Breweryさんの活動に深く共感したんですよね。

佐藤:
僕は20回から25回まで6年間ホノルルフェスティバルを見てきて、唯一、欠けているな~と思うのが、「食」であり、「酒」であり、要は、日本でいう「お祭り」や「縁日」的要素が欠けているなっと常々思っていたんです。

HFウェブ担当:
確かに、祭りといえば。

佐藤:
ファミリーも含めて2万5千人という多くの来場者が、土日の2日間コンベンションセンターに来てくださっているのに、その皆さんに、「来て、楽しみ、喜び、面白さ」の「食」、つまり縁日で売っているような、たこ焼き、焼きそば、お好み焼き、イカ焼き、りんご飴なんかを楽しんでもらいたい。

西村:
どんどん出てくるなぁ~(笑)

佐藤:
食べるものに乏しいイベントってどうなんだろうって。あと西村さんと一緒にいったいくつかの酒イベントがこれだけ盛り上がっているので、ホノルルフェスティバルなら「酒文化」をもっと上手に伝えられるのではないか?と思ったんですよね。沢山の方がお酒についてのリテラシーを持てば、もっと楽しくなって、興味を持ってくれて、日本酒・焼酎・泡盛全部ひっくるめて、ホノフェスでやれることがきっとあるはずだ!と思いましたね。

HFウェブ担当:
佐藤さんは、毎年フードやりたい、やりたいって呪文のように唱えていましたね、ウェブ担当の私に「フードやって!」って言ったことも覚えてますよ!

佐藤:
ホノルルフェスティバルはおかげさまでハワイ最大のイベントと言われているのですが、まだまだやる事、やれる事がいっぱいあって、25回が終了した今、それを徐々に、30回に向けてまだまだ新しい魅力あるコンテンツを入れて拡大していきたいですね。
まずはコンベンションセンター来場者3万人越えを目指して、酒イベントを開催して、成長させていきたいと強く思っています。

HFウェブ担当:
丸岡さんは2019年に日本からハワイに来たばかりなんですが、いきなりこの酒イベントの責任者をまかされたという事なんですが、西村さんや、佐藤さんの熱い思いを実行に移すにつき、どこら辺から取り組んだんでしょう?

丸岡:
ホノルルフェスティバルの理事会にある時参加したんですが、「すでに行われいてる酒イベントと、ホノフェスでの酒イベントって何が違うの?同じことやる必要ないんじゃないの?」という意見があったんですよ。そういうご指摘も受けている中、地元の酒イベントの視察をしている際に、西村さんも言ってるように、確かに日本の酒の知識を深めるという部分が抜けているな、というのを思いました。
文化のエジュケーションというコンセプトを理事の皆様にフィードバックしながら、そこから始まったと思っています。

丸岡:そのお酒に対するエジュケートの部分をしっかりやるためにはどうしたら良いか。それこそ、日本酒造組合中央会、そういう団体様に問合せさせていただいて、いただける情報をもらったりして、酒というものに向き合っていったんですね。

HFウェブ担当:
日本の酒を取り扱う組織にコンタクトされた理由は?

丸岡:
個人的な感覚ですとか、考えだと人それぞれあるので、一定程度、権威のある組織の方からきちんと情報を得て、正しい知識を提供していかないといけないなぁ~と思ったんですね。

HFウェブ担当:
さて、そういった準備が積み重なって出来た当日のイベントの内容ですが、ぶっちゃけお酒を試飲してみることができるのか?など教えてくれますか。

丸岡:
今回嬉しいことに、いろんな酒蔵さんから協賛をいただくことができたんです!協賛という事で数量限定とはなりますが、無料のサンプリングという形を取らせてもらうことになります。趣旨をよく理解してくださった酒蔵さんが喜んで協力してくれたってところが、このイベントをやる意味があるな~と思いました。

お酒のリストの一例はこちら(※あくまで一部です、日本から出店する酒造も含む)

丸岡:
一社から3~5銘柄のお酒をご提供いただいています、全体で68銘柄以上が集まることになっています。

佐藤:
沖縄の泡盛はでます?

西村:
もちろん出ますよ!泡盛も立派な日本の独自のお酒です。沖縄からは泡盛の女王も来ていただけますし、さまざまな泡盛についての展示やパンフレットの配布を行います。

丸岡:
日本酒造組合中央会様からも、さまざまな日本酒を理解できる冊子、なんと英語版もきっちり用意されています。

HFウェブ担当:
「Sake & Food Fest 」ブースで、お酒の知識のある方から直接お酒について説明を聞けるというところに魅力を感じるんですが、ブースに沢山のそういった方がいてくださると嬉しいのですが。

佐藤:
日本酒マイスターのような資格が日本酒の世界にはあります、将来的には、ホノルルフェスティバルの会場で、日本酒マイスターの試験なども実施できるといいですね~
その人達が育っていって、ブースで来場者の方にまた知識を共有できるボランティアをするといった仕組みづくりも良いなぁ~と思っています。

丸岡:
各ブースの酒蔵さんにアシスタントの通訳の方をつけて、どこまで上手く通訳で日本のお酒の神髄を説明できるかが肝ですかね~。しかも参加いただく4社中、3社に英語ができる方がいらっしゃるというのもあって、その辺りも心強く思ってはいます。

佐藤:
今回はまだまだ白紙のキャンバスに描きはじめたところなので、来年、再来年と、日本の酒蔵さんにも更にご協力いただき、関わっていただけるようなイベントになって欲しいなぁと思っています。

丸岡:
やっぱり実際に飲んでみるという事が体験になるので、是非サンプリングを通じて直接日本のお酒を感じて欲しいですね。

佐藤:
体験!まさにエクスペリエンスですね。リテラシー、ラーニング、ヒアリングすべてがそこにあります。

HFウェブ担当:
お酒や酒造りについての「学び」「体験」というところの具体的な内容を教えてください。

丸岡:
一般的に「Sake」と聞くと、連想するのは日本酒じゃないですか、でもそれって実は違っていて、Sakeという一言の中にも、いろんな種類があるってのを知って欲しいかと思います。まず日本酒、焼酎、泡盛の違いなどをきちんとパネルを用いて表現します。
その中でも楽しみ方などは、人それぞれ異なってはきますが、味のタイプとして紹介します。ワインなどにも色々な種類があるように味のタイプを、明確に視覚的に知ることができるようにして、じゃあ自分はどんなお酒が合うのかなぁ~という事を考えられるようにします。

まず、その前にもこんなにも沢山の種類があるのか!というのがわかるので、それだけでも驚かれるとは思いますがね。で、実際に合いそうだと思ったお酒を試飲していただいて、自分の好みを発見して見つけてもらう。そんな事ができるようにパネルを効果的に配置します。

そこから実際に酒がどのようなお料理に合うのかというところまで、提案できればと思っています。

HFウェブ担当:
最後に来場者に向けて伝えたい想いを教えてください!

佐藤:
これまでのホノルルフェスティバルを知っているファミリーの皆様に対して、まったく新しい企画を提供します!印象ががらっと変わると思いますし、新しいホノルルフェスティバルの世代のスタートであるし、いつまでも色あせないホノルルフェスティバルを楽しんでいただけると思っています。

最初からは大成功して浸透するわけはないので、来年、再来年と改善を加えながら、皆さまにクチコミなどで広がっていく、そんなようなイベントを目指して、今年しっかりラウンチしていきますので、よろしくお願い致します!

Sake & Food Fest


日時:
・3/7 Sat 10:00-18:00
・3/8 Sun 10:00-15:00
場所: ハワイコンベンションセンター
※試飲には写真付IDの提示が必要です。
※試飲は数に限りがございます。