第21回ホノルル・フェスティバルでの第12回マウイ御輿デザインコンテストの優勝校は、マウイ・ハイスクールと決定しました。
マウイ御輿は2015年3月7日(土)にハワイ・コンベンションセンターで行われる除幕式にて初披露され、翌日3月8日(日)には生徒達がそのマウイ御輿を担いでグランドパレードに参加します。 今年のマウイ御輿は、第21回ホノルルフェスティバルのサブテーマである『紡ぐ人の輪、アロハの和。ハワイで刻む交流の史。』をテーマにデザインされており、 世界へつながる様々な文化と交流のシンボルが多数デザインされています。また製作過程で調べたハワイと日本の文化の歴史は生徒達を引き付け、二つの文化をひとつにつなぐ新しいアイディアを創出しました。
御輿の屋根にあたる部分の青空には映り行く白い雲があり、その雲のように人々も経験を通じ人生が変化していく様を表しています。空を表す屋根にかかっているのは、色々な国々の旗で、お互いに友情を分かち合うことを示すものとなっています。
屋根の中央にはブルージェイ(アオカケス)と呼ばれる鳥のエムブレム。社交性の高いこの鳥は、人々が住むコミュニティーとの類似性を象徴しています。
御輿の頂点にはグラススカートをまとった子豚。グラススカートは、ハワイ文化の一部であるフラの衣装を表しています。フラはこの島々において訪れる観光客を迎える温かく歓迎するためのものとして使われており、フラはまたハワイの人々のアロハスピリットの現われでもあります。
咲き誇るハイビスカスと石の柱はこの世界の地形面を表し、その蔓は人々をひとつに結びつける関係を象徴しています。
囲いは二つの松明を両方に持ち、ハワイの島々を象徴しています。松明はルアウや、地元のレストランでも見られるように、通路を照らし人々の道を明るくします。松明の炎は、ハワイの人々の心にともる光でもあります。
御輿の壁面はスライドするドアで、表側は日本、裏側がハワイと、それぞれ特徴的なものを描き、招待と歓迎を表しています。表側は(障子)さくらの木が左側から描かれています。裏側(西洋式のドア)はココナツが描かれています。またかつて桜の木は日本からアメリカへ贈り物として贈呈されました。ドアは、日本とハワイが新しい考え方や文化に対して常に開いた心を持っていることを示します。つまり、これらの壁は異なる文化との関わりへ暖かい思いやり作っていくことを意味しています。
帯は、様々な異なる国々の花を象徴しています。色々な花々ひとつひとつが、違う文化が各国から集まり、ブーケのように束ねられることを示しています。 この絵は、文化が互いに混ざり合い、それぞれがユニークで違ったままお互いを補いあうことを示しています。また帯の上についた鐘は互いの文化が集まりひとつの美しくてユニークな音を鳴らすことを象徴しています。
縁側は日本とハワイを代表する鳥が描かれています。日本の鶴は幸運と長寿、そして忠誠のシンボルです。ネネとしても知られているハワイのガチョウは自発性を表しています。この二つの鳥は形こそ違いますが、共に貴重な自生種であり、日本とハワイのお互いの関係を象徴しています。
マウイ高校の生徒達はこのデザインを創作し共に過ごした時間を非常に喜んでおり、この機会が与えられたことを心から感謝し、また近い将来このような経験ができることを願っています。
マウイ御輿 除幕式
日時: 2015年3月7日(土)時間未定
場所: ハワイ・コンベンションセンター