マウイ島の高校生達を対象として行なわれる「マウイ御輿コンテスト」。
コンテストで優勝した、King Kekaulike High Schoolの生徒たちによるデザインの御輿がこの日初めて披露されます。
マウイ御輿はフェスティバル開催中、ハワイコンベンションセンターに展示されます。

今年の優勝高校である、King Kekaulike High Schoolよりデザインに込められたメッセージが届きました!

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私たちのデザインについて
私たちのデザインでは、過去から未来へ、山と海から生まれた私たちはすべてつながっている という思いを表現しようとしました。

まず頂上には、平和と調和 を象徴するマイレのレイを垂らしました。そして、それに組み合わせるものとして、大いなる力 の象徴であるティーリーフを選びました。この組み合わせには、私たち一人ひとりの中に秘められた力を、平和な明日を築くために活かしていこう という願いが込められています。

神輿の頂上:ザトウクジラ

神輿の頂上にはザトウクジラ を配置しました。ザトウクジラは群れで長距離を回遊することで知られていますが、これは特に移民が多かった時代の人々の歴史と重なります。また、ザトウクジラはたった一匹でも、私たちに「自分たちの存在の小ささ」を思い出させてくれます。これは、私たち一人ひとりは小さくても、協力し合うことで大きな成果を生み出せる という重要なメッセージを込めています。

背面パネル:過去を表現するプランテーション畑

背面パネルでは過去の歴史 を表現するため、プランテーション畑を描きました。ハワイのプランテーション畑では、多くの出来事があり、より良い未来を求めて世界中から人々がやって来ました。しかし、そこには言葉の壁もありました。そんな中、人々はコミュニケーションをとるために「ピジン(Pidgin)」という共通語を生み出しました。異なるバックグラウンドを持つ人々が手を取り合い、共に学び、より良い明日を築いていった ことを象徴するエピソードとして、このシーンを選びました。

前面パネル:未来を象徴するビーチの風景

背面パネルが過去を描いているのに対し、前面パネルでは未来 を表現しました。未来の象徴として選んだのは、ビーチでのサンセット。多くの人がビーチで夕日を眺めますが、それは「今日という一日への別れ」であり、「また新しい朝が訪れる」という希望を感じる瞬間でもあります。

また、ビーチには様々な靴を散りばめました。これは、異なる人生を歩んできた人々が、最終的にハワイのビーチにたどり着くことを表現 しています。そして、小さなウミガメを描くことで、未来へと受け継がれる子どもたちや、私たちが残していく優しさや善行が、世界に広がり続けていく という思いを込めました。

左側パネル:平和の象徴

左側のパネルでは、自然や旅の中で見つけられる平和の象徴 を描きました。そこには、平和と繁栄のシンボルであるハトとツル を配置しました。また、花の言葉や異なる文化の中で平和を象徴する花々(牡丹、ポピー、蓮、デイジー) を取り入れました。さらに、マウイ島の西マウイ山脈 も描いています。これは、マウイ島の中であまり注目されることのないこの山々にも、もっと光を当てたいという思いから選びました。

右側パネル:異なる文化の共存

右側のパネルでは、異なる文化の共存 をテーマにしました。私たちは皆、それぞれの人生の波に乗って進んでいると考え、「人生の波(waves of life)」を表現するために、サーフボードに乗った人物の後ろに、各国の旗が並ぶデザイン を取り入れました。

すべての文化を描くことはできませんが、ハワイには多様な文化が共存しており、私たちはそのすべてを等しく尊重している という思いを込めています。側面からこのデザインを眺めたとき、「山から海へと続く平和のつながり」を感じてもらえたら嬉しいです。

マウイ御輿 除幕式
日時: 2025年3月8日(土)11時
場所: ハワイ・コンベンションセンター1階

マウイ御輿 展示
日時: 2025年3月8日(土)&2025年3月9日(日)
場所: ハワイ・コンベンションセンター1階